※FSTS(重症熱性血小板減少症候群)について

現在マダニから感染するFSTSという病気が日本で感染拡大しております。

人も動物も感染し、人は感染すると2~4割が死亡しております。

ネコちゃんは感受性が高く、感染すると多くは発症し、貧血や黄疸が出て死亡に至ることも多いという重篤な症状になります。

イヌちゃんは多くは不顕性感染で症状を出しません。

しかしながら感染すると発症しないままウィルスを排出してしまいます。

感染経路はまだはっきりと解明されていませんが、ダニに咬まれること以外に、感染したイヌちゃんネコちゃんの唾液や血液、鼻汁などが傷口や目などの粘膜に入ると人に感染すると言われております。

外に出るイヌちゃんネコちゃんは必ずダニ駆除予防薬を投薬するのはもちろん、草むらや藪、林等ダニがいそうな場所には近づかないようにしてください。

ダニ駆除予防薬はダニを寄せ付けない薬ではなく、投薬している動物の血液をダニが吸うと死ぬ薬です。

もちろん飼い主様もダニに咬まれないように気を付けて戴き、市販のダニ予防スプレーなどを散布された方がいいと思います。蚊よけスプレーでは弱いのでしっかりダニ予防が出来るものを選んでください。

また野良ネコちゃん、特に病気だと思われる外ネコちゃんには可哀そうですが接触しないようにお願い致します。

当院もスタッフへの感染を憂慮し、現在、保護ネコちゃん、外ネコちゃんの診察を制限しております。

FSTSに感染したネコちゃんを診察する際は、かなりの感染防御が必要となり、当院のような少人数の動物病院では準備や処置などでその他の一般診療が出来なくなってしまいます。

保護ネコちゃんの診察に関してもノミダニ駆除予防薬を投与して2週間以上問題がないことが確認されてからの診察とさせて戴きます。

三重県内で感染ネコちゃんを治療した獣医師がお亡くなりになっていることから、診察制限を考えざるを得ません。

誠に勝手ながらご了承宜しくお願い致します。

桑名の動物病院 まなこ獣医科

三重県桑名市で2005年から犬猫の診療を行っております小さな動物病院。